豆類(植物性食品)

豆類は、ドッグフードのたんぱく質源及び炭水化物源としてよく使用されています。豆の種類によって成分構成が大きく異なり、大豆はたんぱく質や炭水化物を豊富に含み、エンドウやアズキは炭水化物を豊富に含んでいます。傾向として、カルシウム、ビタミン、鉄分、食物繊維を含みます。ドッグフードに使用される代表的なものは大豆で、脱脂大豆やおからなどの副産物が利用されることが多くあります。

大豆

大豆は、マメ科の一年生の植物です。大豆は「畑の肉」と呼ばれているとおり、肉と同等にアミノ酸がバランスよく含まれる食材です。また、大豆タンパクについてのいくつかの研究結果では、大豆タンパクには発ガンを抑制する効果があることが示唆されています。しかし、北米の獣医師による253頭の犬への調査において約25%の犬に大豆のアレルギー反応が見られたというデータがあり、アレルゲンになる場合がありますのでその部分において注意が必要です。

エンドウ

エンドウ(別名:えんどう豆、ノラマメ)は、マメ科の一・二年草植物です。炭水化物、たんぱく質、ビタミン、カロテン、食物繊維等を豊富に含んでいる豆類です。消化率も高く、穀物アレルギー対策用フードに良く使われています。ただ、幾つかの研究結果により、えんどう豆たんぱくは大豆たんぱくに対する交差反応が確認されており、大豆に対して食物アレルギーを持つ場合には注意が必要です。

ヒヨコマメ

ヒヨコマメ(別名:エジプト豆、ガルバンゾー豆、チクピー豆、ひよこ豆)は、マメ科ヒヨコマメ属の自殖作物です。炭水化物やタンパク質源としてだけではなく、ビタミンB1・カルシウム・カリウムなどの豊富な栄養を含んでいます。低アレルゲン食材であるため、食物アレルギー対策のフードによく使用されています。

アズキ

アズキ(小豆)は、マメ科ササゲ属に属する一年草です。成分としては、イソフラボンやフラボノイド類、ポリフェノール、ビタミン、ミネラル等を豊富に含み、炭水化物を主体としています。アズキの特徴的な成分であるサポニンは、腎臓や尿路の健康維持に役立ちます。アズキは邪を祓うという赤い色を持つことから、古来より神事・祭事等に利用されてきた日本で馴染みの深い食物です。