鉄は、体内でヘモグロビンやミオグロビンを合成するために必要とされます。食品に含まれる鉄は、ヘム鉄と非ヘム鉄に分類されます。

鉄の含有量が多い食材

レバー(肝臓)

ヘム鉄は、牛や豚等食肉のレバー(肝臓)に多く含まれています。

AAFCOの基準

成犬の健康維持に必要な鉄の量を40mg/kg、成長期の子犬や繁殖時に必要な量を88mg/kgとしており、上限は設定されていません。
※ 基準は改定される場合があります。

鉄の過剰摂取

鉄過剰症

肝疾患を持つ場合には、過剰な鉄(特にヘム鉄)の摂取は推奨されません。

ミネラルの吸収阻害

鉄を過剰に摂取した場合に、亜鉛や銅の吸収を妨げ、亜鉛欠乏や銅欠乏となる場合があります。

鉄中毒

鉄の代謝は体内のメカニズムで調整されているため、経口摂取によって鉄中毒になる可能性は極めて低いですが、経口摂取以外の方法で鉄を体内に取り込んだり、鉄代謝の疾患がある場合には、過剰摂取により鉄中毒が引き起こされる場合があります。

鉄の欠乏

貧血

鉄が不足すると、体内でヘモグロビンを充分に合成できなくなるため、必要な酸素を体内へ巡らせることができなくなり、貧血を引き起こす場合があります。